簡単すぎず難しすぎず、120%のレベル感が丁度良い。中上級者にお勧め
記事作成日:2024年4月2日
利用者プロフィール
製造業勤務。レッスンを1回きりで終わらせるのではなく、数ヶ月かけて繰り返し練習できる仕組みが有益だと感じパタプラ口語表現を購入。2023年8月から利用。
転職後、スピーキング力が求められる環境になった
── 現在のお仕事で英語は使われていますか?
T.Oさん:出張時やアジアを中心とする海外の子会社とコミュニケーションを取る際に英語を使う機会があります。
メールでは比較的英語を使用している方だと思います。頻繁に英語の会議があるわけではありませんが、スピーキング力が求められる状況になりつつあります。
── これまで取り組んできた英語学習について教えていただけますか?
T.Oさん:学生時代は勉強していましたが、社会人になってからは国内の仕事が多く英語を使う必要に迫られていませんでした。時々ラジオ英会話は聞いていましたが、中々続かなかったです。
英会話学校に通ったこともありますが、定まったカリキュラムもなくただ喋るだけという感じになってしまい、費用対効果が良くないと感じていました。
職場が変わり、国内だけでなくグループ全体の業務を見ていくことになり、英語を改めて勉強する必要性を感じ、本腰を入れて英語学習に取り組み始めました。
── ご自身が感じていた英語の課題についてお教えください。
T.Oさん:スピーキングに関しては、長い文章で話すことができず、上手く舌が回らないと感じていました。日本語はどちらかというと一定のトーンで話す言語だと思いますが、英語はリズムで話すところがあるように感じており、その点も難しさを感じています。
リスニングについては英語を英語のまま聞けておらず、1ヶ所でも聞き洩らすとその先が分からなくなってしまう状態でした。リエゾンなど文字通りに喋らないネイティブの言葉を聞き取るのが難しかったです。
スピーキングも同様なのですが、私はどうしても日本語で考えてそれを英語に変換して話す、英語を聞いてそれを日本語に変換して理解するというプロセスを取ってしまいます。英語で考え、英語で理解すべきである、というのは分かっているのですが、それはなかなか日本人にはハードルが高いと感じています。
リエゾン+早口のパターンが聞けるのも良い
── パタプラ口語表現を購入されたきっかけはございますか?
T.Oさん:パタプライングリッシュと間違えて購入してしまったというのが実のところです。ですがパタプラ口語表現でも問題ないと思い、解約はせずそのまま学習をスタートさせました。
レッスンを1回きりで終わらせるのではなく数ヶ月かけて7~8回練習していくというのは、英語力を養う上で非常に重要なのだろうと感じています。
通勤前にパタプラ口語表現を勉強していて、学んだ表現や単語をすぐに会社で使って、できる限りアウトプットするようにしています。
アプリで通勤途上も含めいつでもできるという点も購入の決め手となりました。
※パタプライングリッシュは、パターンプラクティス×チャンクの独自メソッドで、スピーキングを技能として習得するパタプラのシリーズ教材です。
── 実際に購入されていかがでしたか?
T.Oさん:初回レッスンをやって翌日復習して、約1週間~1ヶ月の間隔をあけて繰り返し練習をするという仕組みは有益だと感じています。
推奨レッスンや連続学習日数の表示も励みになります。特に連続学習日数の表示は忙しくても「1日1レッスンはやろう」というインセンティブになっているように感じます。
ネイティブがゆっくり話すパターンと、少し早口でリエゾンもしながら話すパターンそれぞれが収録されているのも良いですね。
※推奨レッスンとは、記憶の定着を高めるためにエビングハウスの忘却曲線に沿って最適なタイミングで取り組むべきレッスンを推奨表示する機能です。
── この句動詞・イディオムが良かったと感じた口語表現はございますか?
T.Oさん:全く聞き取れなかったという意味で印象に残っているのは、LESSON25の“Are our reps pushed to shoot for more than 100% of quota? If not, they may not see any need to continually improve their sales performance.“です。
当初は“Are our reps“の部分がアーアーアーとしか聞こえずショックを受けましたが、最近は長いセンテンスも大分聞き取れるようになってきました。
100~120日で効果を実感。英語のリズムが取れ、口も回るように
── 音声のみで行うビジネス英語×口語表現のメソッドはいかがでしたか?
T.Oさん:以前と比べると「口がかなり回るようになってきたかな」と実感しています。英語のリズムは相当難しいですが、チャンクで捉えるという感覚がなんとなく備わってきたように思います。
少しは口が回るようになってきた、英語のリズムが取れるようになってきたと感じたのは、パタプラ口語表現を始めて100~120日くらい経った頃です。センテンスが曲がりなりにもスムーズに言えたと思えるまで約3ヶ月はかかりました。
あまり大きな声は出せませんが、通勤時や移動中にトレーニングできるのは効率的です。パタプラ口語表現を使って毎日英語を口に出しているので、喋る度胸もつきました。
TypeAは説明が中心ですが、TypeBとTypeCに分けて練習できる仕組みも非常に良かったです。音声完結という点についても取り組みやすいと思いました。
基本的には音声メインで取り組むようにしていますが、私の場合はかなり集中してレッスンを聞かないと思うように聞き取れないことも多々あります。何かをしながらという形では意外と難しいと感じました。
センテンスを全部言えるようにならないと、「レッスンを終えた」という気持ちになれません。完成度が高かったかは分かりませんが、そのレッスンに出てきたセンテンスは言えるようにしてから次へ進めるようにしています。
長いセンテンスは出だしを忘れてしまうことも多々あります。そういう時は巻き戻し機能を利用して何度か聞き直し、それでもどうしても言えない場合はスクリプトを見るようにしています。
“here”と“there”、“a”と“the”の違いを全て正確に聞き取れているかは曖昧です。ただそこはあまり気にしすぎないようにしており、初回の練習では省略することもあります。
チャンクとは、通常2〜8語程度からなる意味を形成するカタマリを指します。英語ネイティブはチャンクを連ねて文を組み立てるのでスムーズに話せます。リスニングもチャンク単位で聞いており、次に来る内容を予想しながら聞けるため理解度も高いです。
※パタプラ口語表現では、意味をきちんと理解し、さらに使いこなせるようになるためのステップとして、学習段階に合わせてTypeA、TypeB、TypeCの3種類の音声を用意しています。
── レッスン継続のために工夫していた点などあればお教えください。
T.Oさん:連続学習日数が途切れないよう、少なくとも1日1レッスンはやろうと決めています。基本は通勤の行き帰りの通勤電車の中で30分ずつ、2レッスン×2回で合計4レッスンというリズムを保ちながら取り組んでいます。
一度に全部覚えることができない長いセンテンスについては、途中でポーズを入れ10秒程巻き戻して練習しています。これを繰り返していけば段々と言えるようになるので、それほど苦には感じません
文法も発音も難しく、高いレベルの基礎力が必要
── パタプラ口語表現はどのような位置づけで学んでいますか?
T.Oさん:ペースメーカー的な存在です。現在英語学習はパタプラ口語表現しかやっていません。毎日繰り返し練習ができる教材というのは大事だなと思います。
簡単すぎず難しすぎず、自分の能力の120%くらいの位置に設定されている丁度良いレベル感の教材だと感じています。
── どのような方にパタプラ口語表現をお勧めしますか?
T.Oさん:パタプラ口語表現は文法も発音もやや難しめのものが多く、かなり高いレベルの基礎力がないと苦しいのかなと感じています。実務ベースで英語のスピーキング力が必要な人にとっては、大変役立つ教材だと思います。
私は学生時代にそれなりに英語を勉強してきた方だと思いますが、そこがなかったら挫けていたかもしれません。
読み書きなどしっかりとした英語の基礎力がなければ、パタプラ口語表現を続けていくのは中々難しいのではないでしょうか。
そういった意味では受講する人を選んでしまう教材かもしれませんが、パタプラ口語表現のようなスピーキング教材はこれまでに存在しなかったようにも思います。
今まで堅実に英語を勉強してきてCEFR B2レベル以上でより高い英語力を求める人や、TOEFLを攻略していこうとしている人にお勧めなのではないかと思いました。ただし、こちらの教材のコンテンツとしてはビジネス英語ですから、TOEFLで出題されてくるコンテンツとは異なる部分がありますので、その点は注意してください。
── これを読んでいる方へメッセージがあればお願いします。
T.Oさん:英語力を向上させるには、少しずつでも毎日学習を続けていくことが大切だと理解しています。他方で毎日頑張って取り組んでも、1レッスン15分程度なので急激に学習時間数が伸びるわけではありません。
パタプラ口語表現を始めてから大体150時間経過したところですが、本当に英語が話せるようになるには3,000時間くらい必要かもしれないと感じています。そういう意味では長い道のりですが、千里の道も一歩から、まずは毎日やってみるということが重要だと考えています。
その時間数が「見える化」されているのがパタプラ口語表現の良いところです。繰り返し練習ができること、アプリという形で仕組化していること、ビジネスに即した場面のスキットが多いという点が非常に気に入っています。