パタプラ口語表現

パタプラ口語表現の効果
- パワーリピーティングを解説 -

口語表現が強力に身につく パワーリピーティングを解説します!

当記事はビジネス英語スピーキング教材「パタプラ口語表現」を利用することで、なぜ英語ネイティブが日常的に使用する口語表現を身につけることができるのか、を解説します。

パワーリピーティングの目的・効果・開発秘話にスポットを当て、教材開発者である松尾 光治先生のお話をもとにまとめました。

最後にパタプラ口語表現のサンプルレッスンを掲載しているので、実際にパワーリピーティングを体感してみてください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

ネイティブとのコミュニケーションで苦労する原因のひとつが、基本的な英語の口語表現を知らないことです。

文書で出会う未知の語彙はその場で意味を調べられますが、会話を通して耳からインプットする口語表現はそうはいきません。相手に意味を確かめない限り、そのまま聞き流して終わりです。

未知の語彙を、聞いたり読んだりした時に理解できる受動語彙(パッシブボキャブラリー)とするためには何度も復習しなおす必要があります。

さらに、受動語彙から、話す際に自分でも使える能動語彙(アクティブボキャブラリー)に変えていくためには、学習した語彙を「潜在記憶(手続き記憶)」に落とし込み、技能として定着するまで口頭で繰り返し練習する必要があります。

そのため、例文の音声を何度も口に出すことで語彙を覚える教材を開発しました。

パワーリピーティングとは

文章を正確に覚えてるか確認を行うトレーニング

ただ例文をリピートをするのではなく、文章を正確に覚えてるかの確認作業までできるトレーニング方法です。

英文の文頭を音声で流し、音声の後に全文が口から出てくるかでチェックします。英語モードを保ったまま、スピーキング練習から定着の確認までできる方法を「パワーリピーティング」と名付けました。

リピーティングとの違い
・リピーティング練習に加えて、定着の確認が確実にできる
・音声を3つのレベルに分け、段階的に学べる
・英語モードを保ち、日本語を最小限にしたトレーニング

リピーティングは、音声を聞いた後にスクリプト(音声テキスト)を見ずにリピートする方法です。

一方、パワーリピーティングはリピーティングよりもさらに脳に負荷をかけたトレーニング方法なので、学習内容の定着をさらに促すトレーニングとなります。

「思い出そう」とする時に記憶が定着する

思い出せない...→記憶の定着→思い出した!

記憶が本当に定着するのは、頭の中にあるのを思い出そうとする時です。まずリピートして覚える、覚えた内容が頭の中に貯蔵されて残っている、この状態で記憶を思い出せるようになります。

ただこれだけでは、完全には定着していません。頭の中に貯蔵されているものを思い出そうする時に記憶に定着します。

パワーリピーティングでは、レッスンの中で“文頭だけ与えて学んだ表現を思い出す”ことでより深い定着を効率的に図ることを目的としています。

3段階の音声で着実に身につく

TypeA→TypeB→TypeC

口語表現は、意味を知らなければ理解できないものが多いです。そのため、いきなりリピーティングするのは学習のハードルが高くなります。

例)in a nutshell*
意味:つまり、要するに、簡単に言えば
* nutshell = ナッツの殻、ごく小さなものや容器

そこで、段階的に学べるように3つのタイプに分け、まずは初回(Type A)のレッスンで、語彙と例文の意味を理解するだけの内容にしました。

意味を理解した後にリピーティング用の音声、そして定着の確認をする音声の順に学習します。

パタプラ口語表現の3タイプの音声

Type A:初回レッスン用
語彙と例文理解のため「聞くこと」に重点を置いた音声。リピーティング練習の土台を作ることが目的。

Type B:復習レッスン用(復習1~3回目)
Type Aで理解した語彙と例文を使いこなせるように「繰り返しトレーニング」するための音声。リピーティングで訓練。

Type C:復習レッスン用(復習4~8回目)
トレーニングした語彙と例文がきちんと定着しているかを「確認する」ための音声。例文の文頭を聞いて、例文全体を発話する「パワーリピーティング」を行なう。

日本語を介さず、脳を英語モードに保つ

To make a long story short,I’m being transferred to Bangkok. × かいつまんで言うと、私はバンコクに転勤するのよ

頭の中で日本語と英語が混ざると、効果的なトレーニングにはなりません。脳を英語モードに保つために、英語だけで練習する必要があります。

日本語を英文にする方法では、脳が一瞬日本語モードに切り替わってしまいます。そこで、英文の文頭を音声で流し、その後に全文を発話することで記憶の定着を促します。

それが復習4〜8回目(Type C)のレッスンです。最も難易度が高いレッスンで、記憶に焼き付けることを目的にしています。

開発秘話
本当は復習1〜3回目(Type B)のレッスンも日本語入れたくなかったのですが、2段階目のレベルで日本語が無くなるのは学習が大変だと思い、残すことにしました。

4人のネイティブが口語表現の選定に協力

口語表現・候補2500 → 厳選400語

今回は“パワーリピーティング”にスポットを当て解説してきましたが、パタプラ口語表現の魅力は厳選された表現にもあります。

最初は2500語もの候補がありました。
その候補から使用頻度の高い表現、日本人が知っておくと重宝する表現を400語まで厳選しました。

ビジネス経験が豊富かつ、執筆のお仕事をされているネイティブスピーカーと一緒にレッスンに入れる口語表現を選定しています。

また、内容が偏らないように営業やシステム系など、さまざまなバックグラウンドを持つ4名の方に依頼しました。

そのため、ビジネスシーンですぐに使える口語表現ばかりです。
厳正された口語表現をパワーリピーティングすることで、効率的にスピーキング力を向上します。

お客様からも

「Type A, B, Cと段階を踏むトレーニング方法はとても効果的だと感じています。

TypeCでパワーリピーティングも出てきますが、これに関しても文の前半部分をきっかけに全文を言うのはとてもいい練習です。」

「“off the top of my head” や “for the sake of argument” “play devil's advocate” などはよく耳にします。

他にも“ring a bell”は会議の場だけでなく、普段の日常でもよく使います。“rule something out” は、アメリカのテレビ番組を視聴していると頻繁に耳にする表現でした。」

などというお声を頂いております。

ぜひこちらのインタビュー記事もご覧ください。

生きた表現が多く、断然面白い。パタプラシリーズ両方やったからこそ分かるそれぞれの良さ

TOEICリスニングスコアがほぼ満点に。長文をスムーズに話せるようになった

市販の教材や辞書には載っていない、ネイティブが使う表現が集約されている

まとめ

パワーリピーティングで口語表現の意味を理解し、使いこす

パワーリピーティングは、より効果的に口語表現を身につけるための学習方法です。意味をきちんと理解し、さらに使いこなせるようになるまで落とし込みます。

「聞いたことはあるけど、なんて意味だっけ?」
「意味を調べただけで満足してしまっている」
「知っているけど、実際に使いこなすまで至っていない」

そんな方にパタプラ口語表現を試していただきたいです。語彙学習だけで終わらず、実際に発話してスピーキング力を効果的に高めます。

「今の語彙力でも相手に伝わっている」
「口語表現まで身につける必要があるのか?」

と、疑問に感じている方は「なぜ英語ネイティブは口語表現を使うのか- ビジネスにおける口語表現の重要性 -」の記事を参考にしてください。

実際にパワーリピーティングを体験してみましょう!

下記はパタプラ口語表現のサンプルレッスンです。3つの音声トレーニングがどういったものなのか、実際に体験してみてください。

LESSON 1 議論 (1)

どのような会話や議論でも使える便利な表現を学びます。

レッスンは音声のみで完結できる内容になっています。
まずは音声を聞いて学習しましょう。
レッスンを聞いた後に分からない部分はテキストを見て確認しましょう。

TypeA音声(約16分)

初回レッスン用:語彙と例文理解のため「聞くこと」に重点を置いた音声

再生速度(標準)
再生速度(×0.75)
再生速度(標準)
再生速度(×1.25)
再生速度(×1.5)
 最初から再生

音声の書き起こしテキスト[展開して表示する折りたたんで隠す]

【off the top of one's head 単なる思いつきだが、確かな事は言えないが、全くの当て推量だが】

1. Off the top of my head, I’d say Jessica is the best person for the job.
​単なる思いつきですが、この仕事にはジェシカが最適じゃないでしょうか。

2. Keep in mind these are just estimates off the top of my head.
​これは単に、全くの当て推量の見積もりだということは覚えておいてちょうだい。


【in my book 私の意見では、私の信条から言えば】
<参考> 自分の信条や意見をリストにした本を持っていると仮定しているイメージ。

1. In my book, using the "F-word" at work is not acceptable.
​私の信条から言えば、職場でFワードを使うことは容認できないわね。

■ the "F-word"  fuck に代表されるような様々な汚い言葉。

2. Was that an ethical thing to do? Well, not in my book.
​あれは倫理的な行ないだっただろうか?ま、僕に言わせれば違うね。


【That said... とは言っても】
<補足>文頭で使われる。Having said that...も同様。

1. The new guy's work has been pretty good. That said, I still think there's room for improvement.
​あの新人の仕事振りはなかなか結構だ。とは言っても、改善の余地はあると、僕はいまだに考えている。

2. The economy is still struggling. That said, the unemployment dropped significantly last month.
​景気は、まだ悪戦苦闘しています。とは言うものの、失業者数は先月、著しく減りました。


【in a nutshell つまり、要するに、簡単に言えば】
<参考>nutshell = ナッツの殻、ごく小さなものや容器

1. In a nutshell, the operating costs are going to have to come way down.
​つまり、営業経費は大きく削減しなければなりません。

2. There's a lot to go over, but in a nutshell, I think we’re gonna [going to] have to find new investors.
​見直す点はたくさんありますが、簡単に言えば、新しい投資家達を見つけなければならないと思います。


【to make a long story short; long story short かいつまんで言うと、手短に言えば】

1. I quit my job as a lawyer, went back to school for accounting, and long story short, here I am!
​僕は弁護士としての仕事を辞めて、会計の学校に入り直したんだ。で、手短に言えば、今はここでこうして働いてるってわけさ!

2. To make a long story short, I’m being transferred to Bangkok.
​かいつまんで言うと、私はバンコクへ転勤になるのよ。

TypeB音声(約15分)

復習1回目~3回目向け:リピーティング用に最適化された音声

再生速度(標準)
再生速度(×0.75)
再生速度(標準)
再生速度(×1.25)
再生速度(×1.5)
 最初から再生

音声の書き起こしテキスト[展開して表示する折りたたんで隠す]

【off the top of one's head 単なる思いつきだが、確かな事は言えないが、全くの当て推量だが】

1. Off the top of my head, I’d say Jessica is the best person for the job.
​単なる思いつきですが、この仕事にはジェシカが最適じゃないでしょうか。

2. Keep in mind these are just estimates off the top of my head.
​これは単に、全くの当て推量の見積もりだということは覚えておいてちょうだい。


【in my book 私の意見では、私の信条から言えば】
<参考> 自分の信条や意見をリストにした本を持っていると仮定しているイメージ。

1. In my book, using the "F-word" at work is not acceptable.
​私の信条から言えば、職場でFワードを使うことは容認できないわね。

■ the "F-word"  fuck に代表されるような様々な汚い言葉。

2. Was that an ethical thing to do? Well, not in my book.
​あれは倫理的な行ないだっただろうか?ま、僕に言わせれば違うね。


【That said... とは言っても】
<補足>文頭で使われる。Having said that...も同様。

1. The new guy's work has been pretty good. That said, I still think there's room for improvement.
​あの新人の仕事振りはなかなか結構だ。とは言っても、改善の余地はあると、僕はいまだに考えている。

2. The economy is still struggling. That said, the unemployment dropped significantly last month.
​景気は、まだ悪戦苦闘しています。とは言うものの、失業者数は先月、著しく減りました。


【in a nutshell つまり、要するに、簡単に言えば】
<参考>nutshell = ナッツの殻、ごく小さなものや容器

1. In a nutshell, the operating costs are going to have to come way down.
​つまり、営業経費は大きく削減しなければなりません。

2. There's a lot to go over, but in a nutshell, I think we’re gonna [going to] have to find new investors.
​見直す点はたくさんありますが、簡単に言えば、新しい投資家達を見つけなければならないと思います。


【to make a long story short; long story short かいつまんで言うと、手短に言えば】

1. I quit my job as a lawyer, went back to school for accounting, and long story short, here I am!
​僕は弁護士としての仕事を辞めて、会計の学校に入り直したんだ。で、手短に言えば、今はここでこうして働いてるってわけさ!

2. To make a long story short, I’m being transferred to Bangkok.
​かいつまんで言うと、私はバンコクへ転勤になるのよ。

TypeC音声(約15分)

復習4回目~8回目向け:発展したトレーニング用の音声

再生速度(標準)
再生速度(×0.75)
再生速度(標準)
再生速度(×1.25)
再生速度(×1.5)
 最初から再生

音声の書き起こしテキスト[展開して表示する折りたたんで隠す]

【off the top of one's head 単なる思いつきだが、確かな事は言えないが、全くの当て推量だが】

1. Off the top of my head, I’d say Jessica is the best person for the job.
​単なる思いつきですが、この仕事にはジェシカが最適じゃないでしょうか。

2. Keep in mind these are just estimates off the top of my head.
​これは単に、全くの当て推量の見積もりだということは覚えておいてちょうだい。


【in my book 私の意見では、私の信条から言えば】
<参考> 自分の信条や意見をリストにした本を持っていると仮定しているイメージ。

1. In my book, using the "F-word" at work is not acceptable.
​私の信条から言えば、職場でFワードを使うことは容認できないわね。

■ the "F-word"  fuck に代表されるような様々な汚い言葉。

2. Was that an ethical thing to do? Well, not in my book.
​あれは倫理的な行ないだっただろうか?ま、僕に言わせれば違うね。


【That said... とは言っても】
<補足>文頭で使われる。Having said that...も同様。

1. The new guy's work has been pretty good. That said, I still think there's room for improvement.
​あの新人の仕事振りはなかなか結構だ。とは言っても、改善の余地はあると、僕はいまだに考えている。

2. The economy is still struggling. That said, the unemployment dropped significantly last month.
​景気は、まだ悪戦苦闘しています。とは言うものの、失業者数は先月、著しく減りました。


【in a nutshell つまり、要するに、簡単に言えば】
<参考>nutshell = ナッツの殻、ごく小さなものや容器

1. In a nutshell, the operating costs are going to have to come way down.
​つまり、営業経費は大きく削減しなければなりません。

2. There's a lot to go over, but in a nutshell, I think we’re gonna [going to] have to find new investors.
​見直す点はたくさんありますが、簡単に言えば、新しい投資家達を見つけなければならないと思います。


【to make a long story short; long story short かいつまんで言うと、手短に言えば】

1. I quit my job as a lawyer, went back to school for accounting, and long story short, here I am!
​僕は弁護士としての仕事を辞めて、会計の学校に入り直したんだ。で、手短に言えば、今はここでこうして働いてるってわけさ!

2. To make a long story short, I’m being transferred to Bangkok.
​かいつまんで言うと、私はバンコクへ転勤になるのよ。

記事が面白いと思ったらシェアしよう

このエントリーをはてなブックマークに追加